11月28日 医療的ケア勉強会
令和7年11月28日(金) 学校看護師による、医療的ケア勉強会を行いました。
2回目の今回は「気管切開の管理について」「人工呼吸器の基本について」です。
「気管切開の管理について」では、気管カニューレの観察ポイントや事故抜去が起こる要因とその対策、呼吸悪化時の想定されるケースやそれぞれの対応方法について学びました。姿勢変換をした時、着替えをする時など、日々の指導や支援のシーンで、事故抜去が起こりやすいことを確認しました。常にカニューレの状態に注意を払うとともに、目視での観察が不可欠です。
「人工呼吸器の基本について」では、人工呼吸器がなぜ必要なのかという基本的なことから、人工呼吸器回路の仕組みや各部品の役割、教員が注意して観察する項目などについて確認することができました。人工呼吸器の回路には2種類があり、児童生徒の体調や活動内容、過ごし方に応じて使い分ける必要があります。まずは呼吸器や回路、周辺機器の状態や接続に異常がないか等を確認することが大切です。
いずれの内容においても、児童生徒の体調の良い時の正常な体温や心拍、顔色や表情を、かかわる教員が把握しておくことが大切であることが分かりました。普段の状態を知っておくことで、「いつもと違う」異変や違和感に気付くことができ、その後の早期発見・対応へとつながります。
限られた時間ではありましたが、たくさんの質問や意見が交わされ、とても有意義な時間となりました。今後も、教員一人一人が学び続けるとともに、看護師と協力しながら、医療的ケア児童生徒が安全・安心、そして楽しく学校生活を送ることができるように取り組んでいきたいと思います。
